佐伯家文書資料

佐伯家資料調査
人首文庫

 岩手県奥州市米里地区人首にある佐伯家は、中世には葛西・大崎氏・伊達氏らに任官したと伝えられる。近世佐伯家歴代は人首要害の沼辺氏家中として家老などの重職を担った。のち二家に分家し、大原佐伯家(現一関大東)と両本家の関係となる。佐伯山三郎(徳成)は沼辺家の家老の傍ら、文化年間(1804~17)には自宅に私塾「英雄堂」を開塾。漢籍に凝り、屋敷内に庭園を造成(現屋敷地)。茶室「雅心亭」を設けた。明治維新後、主家の沼辺家は転出。沼辺武雅による筆画などが佐伯家に残る。近現代の佐伯家からは、信(米里村長)や郁郎(内務官僚・詩人)を輩出した。

 本資料群の調査は、2021年〜2023年にかけて、奥州市えさし郷土文化館において複数回実施された。本アーカイブでは、近世を中心とした資料492点を公開する。

 

佐伯家文書資料調査参加メンバー
高橋和孝 羽柴 南枝 (奥州市教育委員会事務局歴史遺産課)
野坂晃平 (えさし郷土文化館)
堀井 洋 堀井美里 佐々木紫帆 小川歩美 目黒陽子 (合同会社AMANE)
大月希望 (東京大学大学院・合同会社AMANE)
後藤 真 天野真志 川邊咲子 大関真由美 (国立歴史民俗博物館)
福島幸宏 (慶應義塾大学)
高田良宏 (金沢大学)

 

 本アーカイブでは「逐次公開」の考え方に基づき、調査途中での積極的な資料情報の公開を実施する。→「逐次公開」についてはこちら

 本事業の一部は、科研費20H01382(基盤研究(B))「研究室データの早期公開を加速する「逐次公開」型運用モデルの確立と複数分野での実証」の支援、および奥州市・国立歴史民俗博物館・合同会社AMANEによる「産学官連携に基づいた地域資料継承支援事業」の一環として行われた。

 


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