角海家文書(第2期)
Kadomi-ke 2
角海家は、石川県輪島市門前町黒島町に所在する北前船主として活躍した家である。平成19年(2007)の能登半島地震をへて、土地・建物および文書・什器等が輪島市に寄贈された。被災した同家は同23年(2011)に修復を終えると、同28年(2016)旧角海家住宅の名称で、主屋・家財蔵・塩物蔵・小豆蔵・米蔵の五棟が国の重要文化財の指定を受けた。
角海家文書の総点数は22,152点で、本アーカイブの「角海家文書(第2期)」では、令和3年(2021)刊行の『輪島市門前町黒島町角海家文書調査報告書(第二期)』(角海家文書研究会著、合同会社AMANE編、輪島市教育委員会発行)に収録された11,951点のうち5,815点(第二期襖下張文書1)を公開する。これらは、神奈川大学日本常民文化研究所が襖から剥離した下張文書を角海家文書研究会が調査・整理したものである。内容は、角海家の仕切の他、輪島鳳至町の廻船業者・久保屋喜兵衛家の文書が含まれているのが特徴である。